実生苗(みしょうなえ)と接木苗(つぎきなえ)の水なす(水茄子)成長記録

果樹・野菜
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ナスの苗を購入し、植えました。ナスといってもスーパーマーケットで「なす(茄子)」として売っているのとは違う、「水茄子(みずなす)」という品種のものです。この品種の、実生苗と接木苗の2種類購入し植え付けました。

水なすとは?

私が水なすを知ったのは、大学生の頃。青果市場でアルバイトをしていた時のことでした。当時は植物に興味もなく、ただ金を稼ぐためだけにやっていただけでしたが、なぜか水なすをいただいたんですよね。他にもスイカなんかももらったかな。ちょうど2002年の日韓W杯が開催された頃のことでした。

その時食べた水なすがとても美味しかったのを覚えているのですが、どのように美味しかったかっていうと、、、その肝心な味覚の記憶が全くありません。。美味しかった、ただそれだけなんです。なぜそれだけの記憶しかないかというと

その後、おいしい水なすに出会ってこなかった

そう、そのとき食べた水茄子と同じくらいおいしいと思えるような水茄子に出会わなかったんですよね。これは、最初に食べた水なすが抜群に出来の良いものだったのか、それとも記憶が美化されてしまったのか、あるいは関東ではおいしい水なすが出回っていなかったのか。

ちなみに私が初めて食べたのは、泉州水茄子として売られているものだったと思います。

泉州とつく理由

水なすに泉州とつく理由は、大阪府の泉州地域での栽培が盛んだからだそうです。泉州とは大阪府の南西部・和歌山県の北側に位置する場所で、現在は和泉(いずみ)と呼ばれる地域のことだそうです。

この地域で栽培されてきたということは、ある程度温暖な地域が育てやすいのかもしれませんが、昨今の温暖化が進んだせいで、ここ茨城の水戸でも栽培可能なのでしょう。

水なすの特徴

  • 大阪の泉州(和泉)の特産品種
  • 灰汁(あく)が少なく瑞々しいので、生で食べられるし生食が美味い
  • 皮は薄く柔らかく、実は水分が豊富で甘味を感じられるような味
  • 最低気温は16度は欲しい
  • 最高気温は35度以下が良い
  • 連作障害が出るので、植え付け場所には気をつける

当農園のある場所は5月だと10度程度まで冷え込む時期があるので、そこが心配ではあります。

成長記録

2021年5月9日、苗植え付け

土は2週間ほど前に苦土石灰と野ざらしにされた枯れ草を混ぜ込み、さらに1週間ほど前に牛糞堆肥を混ぜて耕してあります。肥料を追加するかどうかはまた追って考えます。

この日のph試験紙の色味的には、ph6.0弱くらいといった感じでしたが、徐々に粒状の苦土石灰も聞いてくるだろうということで植え付けることにしました。苗は2日前にホームセンターで購入しました。

植えた場所の畝は、南東から北西に走ってます。で、周りに何もないので日当たりは抜群です。

画像左側が実生苗、右側が接木苗です。

こんな感じです
右が接木苗、左が実生苗

植えたあとはしっかり水をやり、枯れ草でマルチングしました。まだ少し夜は冷えますが、上手く育ってくれることを願います。

2021年5月16日

植え付けから1週間経過しました。少し大きくなったかな、といった程度の変化。

2021年6月16日

左が実生、右が接木ですが、違いは分かりませんね。

2021年7月14日

右接木、左実生です。実生の方が元気がないですね。接木の方は、小ぶりな実を一つ収穫しましたが、実生の方はまだ実がなりません。晴天があまり続かないので、その影響が大きそうです。

実生苗です
接木苗です、実がなってきています

2021年8月25日、接木苗は天気の影響が小さい、でした

今年の夏は曇りや雨の日が多く、そのせいもあってだと思いますが、水なすの収穫はあまり多くありませんでした。ほぼ天気次第といった感じで、週に一度たっぷり食べられるくらいの量を収穫できるくらいでした。

ただそんな天候の中でも実生苗と接木苗にははっきりした差がありました。いや、そんな天気だったからこそですね。

雨や曇りの日が続くと、途端に実生苗は生育が悪くなり、一方で接木苗は生育は悪くはなるもののどうにか実の成長は続けてくれた感じです。

近年は季節全体の天気がどうなるかなんてなかなか読めないので、やはり接木苗で育てるのがおすすめする、というのが今回うちで育てた水なすの結果になります。

左が実生、右が接木

上の画像では、ちょうど晴天続きだったおかげで、実生苗が接木苗より大きく元気に見えます。