きゅうり(胡瓜)を苗から育てた記録

果樹・野菜
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きゅうりの苗を2品種、「コクうま」と「ミニきゅうり(とげあり)」を植え付けました。その成長記録です。

ちなみにミニきゅうりはトゲ(イボ)のない品種もありました。

きゅうりの育て方

はじめに大事なポイントである芽かき(芽欠き)について

この記事を書き始めたのは胡瓜を植え付けた後なのですが、私は芽かきというものを知りませんでした。

しかしこの芽かき、非常に重要な作業のようで、芽かきをしないときゅうりの体力が続かずに生育不良になってしまうようです!

しかしどのようにやれば良いのかわかりませんので、成長記録で画像とともに詳細を解説するとして、ここでは調べたことからわかりやすく絵にしてみました。

だいたい7節目までの脇芽をとってしまうということです。脇芽とは葉の付け根からでる芽全てをいうようです。花芽だろうと葉芽だろうと蔓であろうと、ここから出てきた芽はすべて、とってしまいます。

特に脇芽に花が咲いた場合、もったいないと思って残してしまいがちですが、花芽は特に取る必要があると思われます。花は株の体力をかなり消耗するでしょうから。

そして脇芽をとるときはハサミではなく手で取るのが良いようです。ハサミだとまだ体力のないきゅうりが菌に感染して病気になったしまったり、ということを防ぐためのようです。

育て方のポイント

  • 適性酸度(ph)は6.0〜7.0
  • 連作障害が少し出やすいので、同じ場所での連作は避けた方が良い
  • 水切れに注意
  • 肥料切れに注意、2週間に1度くらいの頻度で追肥
  • 受粉しなくても実がなる単為結果(たんいけっか)性で、受粉すると種が硬くなり美味しくなくなる
  • 植え付けてからの初めの頃に7節くらいまで芽欠き(めかき)をすることで、しっかりした株になる
  • 最初になる2、3の実は早めにとってしまい、株の成長を促す
  • きゅうりの実はメインの蔓(親蔓:おやつる)にできるのが基本
  • 親蔓(おやつる)が長くなると養分が行き渡りにくく実がなりにくくなるので180cm程度で摘芯(てきしん)して、親蔓の成長を止め、子蔓(こつる)・孫蔓(まごつる)の成長を促す
  • 親蔓摘芯すると、子蔓が伸び、こちらでも実がつきやすくなる
  • 栽培適温は18〜25度だけど、意外とその範囲外でも育つ
  • 地表に近いところに根を貼るので、マルチング して地温が変わりにくくするのを推奨
  • 寿命が短い(2021年に育てて分かったこと

と、上げていくと気をつけるポイントがたくさんありますが、中でも気をつけるポイントをあげるとしたら

  1. 土づくり(phと肥料分)
  2. マルチング
  3. 芽欠き
  4. 追肥
  5. 寒さに強い品種を夏植えして秋きゅうりを楽しむ(2021年10月に追記

の4つかなと思います。

成長記録

2021年5月9日、苗植え付け

苗を植えました。土は2週間以上前に苦土石灰を施し、1週間ほど前に牛糞堆肥をすき込んであります。

植え付け後水を与え、あとはそのまま放置です。基本的にもう水やりはしない予定です。

右がコクうま、左がミニきゅうりです。

2021年5月16日

植え付け1週間後の様子です。

少し大きくなっているような気がしますね。

2021年5月30日、芽かきをする

「芽欠き」(7節くらいまでの脇芽を取り除くこと)をしました。これにより、苗の成長初期に過度に体力を消耗することがなくなり、株自体が大きく成長してくれるようです。

芽欠き前のミニキュウリ
葉の付け根にあるこういう芽を取り除きます
取り除いた芽たち
芽欠き終了後

ミニキュウリ、コクうまの2株ともに脇芽とりを行いました。これでまずは実をつけ始める前に体力のある株に育ってくれるはずです。

2021年6月16日、収穫はじまりました

肝心のきゅうりの画像を撮ってませんが、収穫始まりました。

先に実がなったのは「コクうま」の方。2本並んだうちの大きい方を収穫しました。

ミニキュウリはどうなんでしょうか、今のところは花がたくさんき始めましたが、これからに期待大です。

こんな感じで並んでます
実がなっているのはこちらの「コクうま」だけ

2021年6月30日

ミニきゅうりの成長速度がかなり早いです。それに比べると、「コクうま」はゆっくりと成長しているようです。

「コクうま」がミニキュウリに占領されそうな勢いです。そしてミニキュウリはたくさんの実がなっていて、いくつか収穫できました。上の画像で花が咲いていたり、実がなっているのはほぼ全てがミニきゅうりです。

「コクうま」は最初に収穫して以来、実ができません。花は少しは咲いているので、、、食べたらとても美味しかったでこれからの成長に期待です。

たくさん実がなるミニきゅうり

コクうまとミニきゅうりの味について

コクうまは、単純に美味しいです。バランスがとても良くて、何かしらの強い味というのはないのですが、口に含んだときの変な味感見たいのはないですし、渋みみたいなのも全く感じません。何ていうか、全体的に柔らかさで溢れている感じです。

一方ミニきゅうりはというと、水分量が少し足りない感じがします。そのためか、渋みのようなものを感じてしまいます。ミニきゅうりというくらいなので、未熟さゆえみたいな物足りなさを感じるので、なにか調理をして味覚を刺激するものを加えるのならば、いろんな料理に生かせるのではないかという感じがします。

2021年7月13日、ミニきゅうりがビッグなことについて

今年うちで育てているミニきゅうりとコクうまの2品種ですが、ミニきゅうりが全くミニではなく、むしろビッグなことがわかりました。多少収穫が遅いというのもありますが、少し遅れただけでビッグになってしまいます。

左の4本がミニきゅうり、右2本がコクうま

画像だと実寸がわからないですが、右2本のコクうまをスーパーで売っている通常の胡瓜より少し細いくらいだとイメージしてください。それに対して左の4本どれもがミニきゅうりから実ったきゅうりなのですが、ビッグですよね。丸っこくて可愛い感じはしますが、ビッグです。

コクうまに比べるとかなりたくさんの実がなるので、あえて少し収穫を遅らせればビッグな状態でも楽しめる、そんなきゅうりが「ミニきゅうり」ということがわかりました。

2021年8月13日、早くも寿命かもしれません

8月も半ば、きゅうりは枯れてきました。特にミニきゅうりの方が早く枯始めています。ちなみに一緒に植えた白ゴーヤとキワーノは元気に葉を広げていますが、そのせいか全くといっていいほど実がなりません(ゴーヤが1つか2つかくらい)。

きゅうりの収穫もボチボチといった感じです。

枯れ色になっているのはほとんどミニきゅうり

こんなにきゅうりの寿命が短いなら、1週間ずつずらして植えていけば長く楽しめそうですが、収穫のピーク時は多分消費しきれなくなるだろうなあと。。

2021年8月25日、終わり

まだ枯きっていないのでもう少し様子をみようとは思いますが、どうやらきゅうりは終わりのようです。

今年の反省を踏まえて、来年はもっと適量を、長い期間収穫できるように工夫しながら育ててみようと思います。

来年は自然農畑の栽培になると思いますが、それまでに土ができているかどうか。

しかし、白ゴーヤとキワーノは元気です。