アカシア・デアネイ(別名ディーンズワトル)の植え付けと成長記録

樹木類
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補:勘違いしていました、デアネイ の別名はティーンズワトルではなく、ディーンズワトル(Deane’s wattle)というようです(2021/9/2追記)

アカシア・デアネイという品種の四季咲きアカシア を見つけたので庭に植えてみました。初めは「アデネイ」と誤って読んでいましたが、正しくは「デアネイ」ですね。コメリ にて498円、POPには耐寒性・耐暑性共に強く、と表示されていたので購入したのですが。

また、後々知ったのですが、デアネイ は別名ティーンズワトルディーンズワトルが正しいようです!というそうです。googleで検索すると、デアネイ の方が検索結果数が多いので、デアネイ の方が一般的なのかもです。

2020年の11月に購入、植え付けしました。

アカシア・デアネイ(ディーンズワトル)について

  • 耐暑性強い
  • 耐寒については、特に露地植え付け初年度は株の大きさに関わらずしっかりと防寒すること
  • 樹高は2.5〜8mくらい
  • 四季咲き
  • 夜になると葉が閉じる
  • 夏季の成長速度がやばいので、月一くらいでの剪定が必須

四季咲きとは

四季咲きとは文字通りにとれば四つの季節に咲くということですが、そこから転じて季節を問わずに開花するものを言うようです。とはいえ、このデアネイは冬に咲くことはなく、遅めの春から早めの秋にかけて花を咲かせるようです。咲きはじめが遅く、長い季節楽しめることからもわかるように、短い期間一斉に黄色い花をビッシリと開花させるアカシアの品種とは違って、淡いクリーム色の花を少し間隔を伴いながら咲かせるようです。

耐寒性について

購入した鉢についていたPOPには「暑さ寒さに強く…」との表記があったのですが、調べてみるとアカシアデアネイはさほど耐寒性が強くないような情報が多く得られました。ただ、調べても具体的な耐寒温度の情報が出てきません。ただ、見た目からすると耐寒性は強そうには見えませんが、針葉樹のような葉だと思えば耐寒性が強いのかもしれないと思えたり。まあいずれにせよ、植え付け初年度の2020年は11月に植え付けたということもあり根張りがしっかりしてないでしょうし、寒冷紗をかぶせることにしました。その様子は成長記録にて。

夜になると葉が閉じる

ちょっと変わった性質があって、この品種は夜になると葉が閉じ、日が当たり始めると葉が開きます。下の画像はちょうど日差しが当り始めた時間帯の様子で、葉が開いたものと、まだ閉じているものとが混在しているのが、わかりますかね?ちょっと見辛くて申し訳ないです。

剪定で樹形を整える

アカシア全般に言えることですが、非常に成長が早い樹木なので、剪定で樹形を整えやすいということです。この冬を乗り越えて成長を始めたら剪定しようと思っています。その時には成長記録にて報告したいと思います。

成長記録

2020年11月の植え付け直後と、12月の冬越し対策後

植え付け時は樹高30cmほど。植え付けの時に腐葉土と藁でマルチングしました。12月の頭に白い不織布の寒冷紗で防寒しました。

12月の頭に寒冷紗で防寒。12月中旬以降は、周囲の霜と霜柱がヤバいです。冬を乗り切れるかなぁ。

2021年2月デアネイ 救出

時々様子を見ていたので薄々わかってはいたのですが、2月に入って寒冷紗の不織布をめくって中を直接見たところ、めっきりと枯れ込んでいました。。もう少し緑が残っていると思っていたのですが。。

このまま春まで様子を見たいとも思ったのですが、この様子だとこの冬は乗り切れないだろうと判断、屋外の庭から救出することにしました。手遅れでなければ良いのですが。

ちなみに鉢の大きさは10号くらい(直径30cmくらい)の浅いタイプです(たまたま家にあったので使いました)。

枯れてしまった原因について考える

枯れてしまった原因は、もちろん当地の冷え込みが厳しかったことだとは思いますが、

秋に植え付けたので地上部も地下部も十分に育っていなかっことが挙げられます。まだまだ小さな苗の状態だったため、幹は細く、寒さに耐えられるだけの太さがなく、やられてしまったのでしょう。

また、土は度重なる凍結→解凍の繰り返しによるものなのか、表面近くはフワフワした状態でした。

今回救出時に、鉢へ植え替える際に若干根っこを切っていまいました。でもまあ、そのまま地植え状態で寒さにやられるよりはダメージが少ないと思いますが、結果はいかに。もしも元気になってくれたらに、十分な大きさに育つ時間を持てるように春中には植え付けようと思っています。そして植え場所も変えようと思っています。

とりあえず、再び元気になってくれるよう鉢のまま育てます。

2021年4月9日

鉢に植え替えてからずっと屋内でにおいておいたその後のデアネイ 。うっすら緑色の部分だけ残して剪定したのが確か3月上旬のことだったと思います。そして4月に入ってからは、夜も霜が降りるようなことはなさそうなので、ずっと外に出しています。ただし、万が一霜がありても大丈夫なように屋根のあるところではあります。

3月の中旬頃から芽が伸び始め、今ではこの通り。どうやら無事復活してくれたようです。まだ地植えを諦めていないので、ゴールデンウィークを終えたあたりまでにそこそこの大きさになっていてくれるといいな、なんて思っています。

2021年5月24日

順調です。

2021年6月6日、再び地植えにする

まだまだ小さい苗ですが、葉も多く出てきたことと、夏の間鉢植えのまま管理できる気がしないので、地植えすることにしました。

前回の反省を踏まえ、今回は建屋近くのあまり気温が下がりすぎなそうな場所。ここでスクスクと育ってくれることを願います。

虫除けに株回りに赤玉土を敷きました。赤玉土は無機質なので、虫が発生しにくくなるようです。

2021年6月30日

地植えにしたのが良かったのか、土が良かったのか、気温が高くなってきたからなのか、かなり成長しています。いいですね、しかし今から冬越しが心配です。しっかり太くなってくれるといいな。

2021年8月13日、グランドカバープランツのような成長を見せる

順調に成長しているのですが、上に向かって伸びるのではなく、地面を這うように広がって成長しています。寒さにやられて死にかかった経験から、寒さ対策を自分でやっているのかな、なんて思ったりしますが、どうなんでしょう。

2021年9月2日、名前の勘違いに気づく

アカシア・デアネイ の別名を勘違いしていたことに気づきました。ティーンズワトル だと思い込んでいましたが、正しくはディーンズワトルというようです。何故気づいたかというと、どこかで英語での綴りを見かけたからです。

Deane’s wattle

この綴りをみれば、読み方はディーンズワトルということに気づかずにはいられません。思えば、デアネイ という名前も、初めの頃は「アデネイ」と「デアネイ 」のどちらが正しいのか混乱していたものです。その時もdeaneiという英語の綴りを見てようやくはっきりしたのを覚えています。

というわけで今回はこの呼び名の間違いの訂正がメインの内容ですが、成長の記録も載せておきます。

2021年8月31日の様子です。

2週間ほど前にはグランドカバーのように地面に這って広がっていた枝ですが、少し立ち上がってきています。雨の多い今年の夏の天気のせいなのか、それともこういう成長の仕方をするもんなのか。

とにかく元気に育っています。

2021年10月3日、冬に向けて成長しているかのようです

もりもりと成長しています。昨年の寒さにやられたことを覚えているのか、蜜であることを保つかのように大きくなっています。いや、これはこの地の冬に適応しようとしているとしか思えません。

2022年1月9日、寒い中頑張っています

枝先の葉を黄色く変色させながらですが、この寒さの中頑張っています。年末年始の寒波や、積雪にも耐え、しっかりとした佇まいを見せてくれています。

この時期でこの状態なら大丈夫だろう!と思ったのですが、昨年デアネイ を救出したのが2月になってからだったので、まだまだ油断は禁物といったところです。といっても、今年は防寒対策に何かやるつもりはないので、あとはこの寒さに耐える術を身に付けてもらうことを願うだけです。

これだけ大きくなっていれば根張りもしっかりしているでしょうしあまり心配していないのですが、どうでしょうかな。

2022年2月2日、寒さと乾燥で葉先にパリパリ感が出てきてます

これは、どうやら冬を越せそうです。この大きさになればしっかり冬越しできるようです。植えた場所も多少寒さが和らぐ場所だったことも良かったのでしょう。昨年の枯れ寸前からここまでよく大きくなってくれたと思います。

2022年3月16日

だいぶ春めいてきたこの頃、というか急激に暖かくなってきたのですが、結構冬のダメージがあったことが感じられます。地面に近い所の葉は、色がしっかりしていますが、それより上部の方になると黄色く枯れてきています。この辺りの葉は枯れ落ちてしまいそうです。

枝の部分はどうでしょうかね。見た目には問題なさそうですが。

樹高は100cmくらいです。

2022年5月7日 剪定

かなり暖かくなってきて、新芽をたくさん出しているのですが、この辺りで剪定することにしました。

剪定というと、「大きくなった気のサイズを小さくする」というイメージを持たれている方が多いと思いますが、いちばんの目的は「枝葉を落とすことで成長スピードを遅くする」ことになるようです。

葉の数が大きほど、それだけ栄養を生成し、成長土が高まるということなのですが、当地の植え付け場所でそんな育ち方をされると困るので、ざくっと剪定します。

しかし、大きくなったなあと感慨に耽りつつ、これからの高温多湿に備えた透かし剪定をします。

剪定前、けっこう密に枝葉があって地面も見え難かったのですが

剪定後は地面が見えるくらいには透かしました。このくらいカットしておけば、梅雨の高温多湿も乗り切れると思います。

基本的には主幹の根元から枝をカットするような剪定をしました。アカシア は生育旺盛で、暖かい時期はいつカットしても良いなんて情報を目にした覚えがあったのでこの時期に剪定しましたが、このデアネイ は四季咲きと言われていて、花芽がつくのがいつなのか分からないので、今回の剪定によって花芽がなくなった、なんてことになっていないといいのですが、その辺も観察を続けて生きたと思います。

2022年6月23日 再び剪定

生育が旺盛すぎて、再度剪定です。今回は前回よりも強めに透かし剪定しました。枝もかなり立ち上がって伸びるようになってきて、樹高も180cmくらいになりました。

すっきりしましたし、涼やかな雰囲気になりました。

2022年7月10日 開花発見

デアネイ は四季咲きのアカシアだとは知っていましたが、こんな時期に咲くんですね。ほんの1つ2つだけですが。淡くてきれいな色です。いやあ、冬に枯らしかけた苗がようやく花を咲かせたのだと思うと、一入です。

2022年8月から12月 ぐんぐん成長する

この期間は、とにかくぐんぐんと大きくなっていきました。樹高は剪定で高さを抑えていますが、9月の頭に2mほどだった樹高も12月には2m50は超えていたと思います。手が届かなくなるので、高さは3m程度には抑えつつも、これからやってくる冬に備えて、あまり透かしすぎないように気をつけました。

9月3日にがっつりと剪定したのですが、直後の写真を撮り忘れました。。夏期は毎月一回は剪定しないと成長が手に負えなくなってしまいそうです

2023年1月から7月 難なく冬越しそして夏へ

小さい頃は寒さで瀕死の状態だったのが、今では全く動じないくらいの強さを身に付けたようです。ちょっと葉の色が黄色くなったくらいで冬を越し(この年は結構な寒波が襲来してたのにも関わらず)、そしてまた例年よりも早い春の訪れに合わせるかのように、芽を伸ばし始めました。

こうなると今度は成長を抑制する方へ舵を切らなければいけません。3月のうちに今年最初のばっさり剪定をしました。早めの剪定で昨年ほどの成長を、若干は抑制することができたのではないかと思っています。

また6月の終わり頃からだと思いますが、ポツポツと花を咲かせ始めました。樹高は3mくらいです。