グランドカバーにと思い植え付けたレイタータイムですが、夏の加湿の中で枯れて消えてしまいました。そんなレイタータイムの成長記録を。
レイタータイムについて
育ててみての所見も含めてのレイタータイムの特徴をあげます。
- グランドカバー用に開発された匍匐性タイムの比較的新しい品種
- 耐寒性、耐暑性は強く、
- 多湿に弱く、突然のように枯れはじめる
- ので、梅雨に入る前にスカスカに
- 生命力は強く、土が少ない部分で生き残る
- 踏み圧にも強いらしい
- ピンク色の花を咲かせる
とにかく水はけの良い場所で育てるのがポイント
レイタータイムを植えてみて、こうしたら良かったのかもと思ったのが、
土というより砂に近いくらいの、水はけの良い場所で育てるのがよかったかも
ということです。
ドーンバレータイムというレモン香るタイムと同じ場所に植えたのですが、梅雨時期にると間も無くレイタータイムだけ急激に株ごと枯れ込んでしまいました。植え付けた3株が、一つずつ順番に枯れていく横で、ドーンバレータイムは枯れ込みが見られたものの、全体が枯れることはありませんでした。
もし植え付ける部分は、根の張る地表付近は保水性をできるだけ小さな場所や土にすることをお勧めします。
成長の記録
2020年晩秋に植え付け
植え付けた場所は、
- 傾斜があるので表面の水はけは良い
- しかし地中深くは粘土質なので、全体的には水はけが良いとはいえないかもしれない
- 日当たりは、夏場の太陽が高く登る時期は直射日光が当たる、それ以外の季節はまあまあ良いという感じ。
- 建屋に近目の場所ということもあって、多少風通しは悪いかも
- 建屋近くなので極端に気温が下がることはないにしても、真冬はおそらく氷点下にはなる
- 腐葉土をすき込んで植え付け
- 植え付け後、1週間くらいだけ水やり
腐葉土はたっぷりすき込んだつもりでしたが、レイタータイムを植え付けるには腐葉土よりも赤玉土をたくさん漉き込むべきだったのかなあと、今では思います。
2021年2月1日、真冬の様子
年越し前後くらいに、薄い寒冷紗をかけて冬対策をしました。レイタータイムは耐寒性が強いですが、冬場は霜柱が毎日のようにできる当地では、まだ根張りが十分でない株には越せないだろうと考えたからです。
とはいっても建屋に近い場所に植えたので、薄い寒冷紗を一枚被せただけの簡易的なものです。こんな感じ。
冬の中でもしっかり成長しているようです。関東の冬は非常に乾燥した晴天が多いので、寒冷紗をかぶせると温度・湿気ともに多少保たれるので、そのことが成長を促したのだと思います。
2021年3月30日
冬も去り、寒冷紗を外しました。真ん中の濃い緑色の3株がレイタータイム。その両脇に2株ずつあるのはドーンバレータイムです。
ちなみに手前の木はレモンマートル 、真ん中左にある明るいライムグリーンのはフィーバーフューです。
2021年5月24日
ぐんぐんと成長して、花が咲きました。咲き始めというよりも、もう後半な感じです。3株の境界が分からなくなっています。
咲き終わると、画像でもわかるもふもふ感が残ります。
淡いピンク色の花を咲かせています。が、レイタータイムの画像を検索すると、濃い目のピンク色の花の画像を目にすることが多いです。個体差で色が違うのかどうかはわかりませんが、うちのは画像だと白く見えてしまいますが、淡いピンク色をしています。
2021年6月1日、梅雨に備えて、手でちぎって剪定
多湿に弱いということで、少し剪定することにしました。剪定は手でちぎるというもの。ざっくりと、少し風通しが良くなる程度に。
2021年6月16日の様子。後から見返すと枯れ始まっていることに気づく
この時点で枯れが始まっていることに、次の画像を見て後から気づきました。
所々黒く抜けたようになっているところ、剪定のし過ぎなのかと思っていましたが、これ、どうやら枯れ始めの症状だったようです。
2021年6月19日、完全なる枯れ始め
前回の撮影から3日後です。たった3日でここまで枯れ込んでしまいました。
3株植えた1株の、まさに中心部がすっかりと枯れてしまいました。ほんと急に、という感じで。他の場所も、枯れそうな気配満載ですが、この時はまだこれから枯れが蔓延するとは考えていませんでした。
2021年7月7日
一株で済むと思っていた枯れですが、どんどん広がってきました。残り2株も病気発生。枯れてきています。
この白い糸状のもの、もしや白絹病というやつか?
2021年7月14日、ほぼ全滅
ほぼ全滅しました。なんてこった。。まるで囲んだあたりに3株植えてあったのですが消えてしまいました。
かろうじて残っているところも病気が進行してしまっているよう。一方ドーンバレータイムの方はというと、
株の中心は枯れてしまっていますが、全体が枯れ込んでしまうような感じはしません。この場所の土を全面的に改良しないとかなあ。。
2021年8月25日、それでも生きる
元の株があった部分は、ほぼ完全に消えました。
しかしそれでもしっかりと生き続けています。この、水の溜まりにくい、レンガがわりの瓦付近で、しっかり生きています。
2021年11月10日
それでも生きる、というより、自分にとって過ごしやす場所でだけ生き続けている感じです。土はほんの少ししかない、そんな場所がお気に入りのようです。冬の霜や凍結がちょっと心配ですが、今年は寒冷紗などはかけずにいようと思います。