自然農についてはいろいろな考え方、捉え方があるかもしれませんが、やまね農園の自然農は次のやり方を基本としようと思います。(2021年の9月に、少し緩い方針に修正しました)
- 不耕起(あまり大きく土を耕さない)
- 市販の肥料を使わない(有機肥料については、自家製の堆肥や有機肥料は消極的に使用することもあるかもです)
- 化学農薬を使わない(天然成分由来のものは使用するかもです)
という3点を守っていこうと考えていますが、あまり神経質にならずにやっていこうと思います。
不耕起について
不耕起とありますが、必要であれば耕すことはすると思います。おそらく耕さなければいけないような状況も生まれるのではないかなと思うので。近くに生えてる竹や笹が悪さをするのでは、とか、植え付け時はちょっと土をかき混ぜたりとかやったりはすると思います。ですが大々的に耕してしまうことはやらないようにしようと思います。
市販の肥料を使わない
化成肥料だけでなく、有機肥料であっても市販のものは使わないようにしようと思っています。とは言え、他の場所で生じた刈り草や、剪定した枝葉、果実なんかを持ってくることはあると思うので、あくまで市販されているものを購入して持ち込むようなことはしないようにしようと思います。 また、残った堆肥や使った方が良い場合は有機肥料を多少有機肥料を使うこともあるかもしれません。
化学農薬を使わない
農薬は使いません。とは言え、虫が発生することもあると思いますし、動物が寄ってくることもあると思います。そんなときは、例えば唐辛子なんかを使って農薬を自作して撒くようなことはあるかもしれません。身体に害のないものであれば必要最小限使うこともあるかもしれません。
農薬という言葉がどうしても有毒性を想起させてしまいますが(当然害虫などに効くわけなので有毒ではあるのですが)、身体に害のないと思えるものであれば必要最小限使うこともあるかもしれません。
自然農を始めた理由
使っていない畑が増えた
当農園の畑では父が自然薯を生産していましたが、2021年よりその生産をやめることにしました。というわけで、使わない畑がたくさんあります。
土の状態が悪すぎる(その原因)
2021年は、私も初めて本格的に野菜を育てることにしました。といっても今も使っている畑の一部を借りて、自分が育ててみたい野菜を育てる程度ですが。
既に野菜を育てているので問題はないのかもしれませんが、やはり気になるのは土の状態。調べてみると、とても健康で丈夫な野菜が収穫できるような畑だとは思えませんでした。具体的にはどのような状態かというと
- 土がかさかさでミミズなどの虫は皆無に見える
- 雨が降ると、硬く締まってしまう
こんな状態の土なので、とても苗を植え付ける気にならず、別の場所から刈られて積まれた草や枝葉、またその周囲の土を運んで混ぜ合わせたりしました。これはまさに自然農の基礎を踏襲したやり方なのですが、そのときはまだ何も知らず。
どうしてこんなカサカサな土になってしまったかというと、
- 雑草防止のために定期的に耕やしてしまう
これに尽きると思います。
土を耕すということは、空気を土の中に送り込むので土中の生物にとって活動しやすい環境になるのですが、言い換えればそれだけ栄養分=有機物が消費され分解されてしまうということでもあります。そうすると、土の有機物はどんどん失われ、土は無機質なカサカサな状態になってしまうようです。
雑草防止に勝手に耕されてしまう
これは「土の状態が悪すぎる」のところでも言及しましたが、雑草防止のために土を耕してしまうのです。もちろん野菜の苗があるところは耕しませんが、それ以外の部分をトラクターで混ぜ込んでしまうのです。
これがどういう問題を起こすかというと、まず、気軽に野菜の様子を見に行くことができなくなります。耕された土は、歩けば沈み、靴の中に土が入りますし、一輪車で畝をマルチングするために刈った草を運ぼうと思っていたのであれば、それができなくなります。
一言で言えば、畑に対する考え方が全く違う
もちろん、生産し販売して収入を得ようというのか、自宅で消費する分を収穫できれば良いと考えるのかで、その管理の仕方に大きな違いが出るのは分かります。
ですが、私としては健康な野菜を収穫したいのです
ということで、空いている畑1つまるまる使わせてもらえることになりました
ということで、少し離れたところにある畑を丸々借りられることになりました。
本当は一番広い畑を使いたかったのですが、訳のわからないことをやられるのが心配だったのでしょう。その畑は許可が降りず、こちらの少し離れた場所の畑なら、ということで、ここをまるっと自然農畑にすることにします。
どんな場所かというと、周りには太陽光発電のパネルがあり、笹と竹が隣に生えていて、少し段々になっているので水はけは良さそうで、というような場所です。
また、当然ですが、この畑は耕された状態から引き受けることになりました。なので開墾するような手間はありませんが、ひとまず雑草を生やすというところから始めることになりそうです。
ここの畑の成長は「ほぼ自然農」のカテゴリの中で分けて記録していきたいと思います。