ホワイトソルトブッシュ(ラゴディアハスタータ)の成長記録

草花
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ホワイトソルトブッシュという名の方がどちらかというと一般的に知られているかもしれませんが、学名はラゴディア・ハスタータと呼ぶそうです。そんなホワイトソルトブッシュですが、当地での成長の様子を記録したいと思います。

ホワイトソルトブッシュについて

  • 常緑樹
  • 樹高は50cm程度で広がるように育つ
  • 耐暑性強い
  • 放射冷却でマイナス5度以下になるようだとかなりダメージを与えてしまうが、冬はしっかり越せるようだ(かなり枯れ込むし、条件によっては枯れ切ってしまうこともあるかもしれない)2022年4月追記
  • 雪に対する耐寒性はわからない(当地が滅多に雪が降らないため)
  • 若干湿気に弱く、乾燥気味を好む(水はけの良い場所だと雨の多い梅雨でも問題なし)

植え付けについて

苗の大きさ

3号ポットくらいの樹高20cm程度の苗だったと思います。近くのホームセンターで購入しました。

植えた時期

2020年の6月頃、梅雨に入る前ぐらいだったと思います。この2020年の梅雨は、ほんとに雨ばかりで晴れ間がなく、ずっとジメジメとした日が続いたのですが、特にダメージを受ける様子もなく、難なく乗り切ってくれました。同じ場所の雨が当たらない一角に植えたセネシオエンジェルウイングスが枯れてしまったことを考えると、湿気を好まない植物の中では比較的湿気に強いのかもしれません。

植えた場所

2021年7月29日の様子です

上の画像は2020年11月のものです。画像変更して、全体がわかりやすいものにしました。撮影は2021年7月。青丸で囲んだ部分に植えてあります。

ご覧のような場所に植え付けました。こんもりと茂って樹高は高くならず、大きくなっても50cm程度でしょうか。高くはならないのですが、グランドカバーのように、とにかく横に広がっていきます。

石で囲まれ高くなっている場所なので、比較的乾燥しやすい場所です。建屋から3メートルほど離れた場所なので、多少寒さは和らぐかも知れません。日当たりは良く、一日中日が当たる場所ですが、同時期に隣に植えたヤマボウシ が育ってくると、多少西日は防がれるかも知れませんが、それはまだ少し先のことになりそうです。ヤマボウシ が元気に葉を茂らせているおかげでだいぶ日差しが和らいぐようになりました。

また、乾燥しやすい場所を、ということで、この場所を囲んでいる石に近い場所に植えました。そしてこのことが冬の寒さに影響しやすいということでもあったようで、2020−21の冬に元の株の大部分が枯れてしまいました。

もともとは、栄養分のなさそうな赤っぽい土だったので、畑の黒土と腐葉土を混ぜ込んでから植え付けしました。

成長の記録

2020年11月

こんな感じで順調に育ち、ちょっと広がりすぎなくらいになりました。

2021年2月

寒さにやられ、枯れてきています。これだけこんもりと密に茂っていてもやられるくらいに、ここ水戸の外れは冬の寒さが厳しいということでしょう。

全体的に茶色くなってしまい、萎れています。緑色に残っている部分も萎れてしまっています。思っていたほど寒さには強くなさそうです。

冬を乗り越えてもらって、春にどのような変化をするのかが楽しみでもあります。

2021年3月中旬、枯れた大部分を剪定する

ほとんど全部枯れてしまっているように見える中で一部分だけ緑色で生きている様子が窺えます。なので枯れた部分を全て切ってしまいます。

手前から右奥の方に緑の部分が
元の株はすっかり枯れてしまっています

もとも植えたのは紫の丸で囲った株。すっかり枯れてしまっています。しかし右奥に緑色で残った部分がありました。どうやら土に触れていた枝から発根し、根を伸ばしているようです。ということで、元の株は抜いてしまい、緑のところと切り離しました。

根もすっかりお亡くなりの様子

元の株が枯れてしまったのはおそらく寒さにやられてしまったから。石で囲われて高くなっている場所の、外に近い部分に植えてあったために冷えやすく根までしっかりと寒さにやられてしまったのだと思います。

自然に発根した場所は元株の植え付け場所よりずっと内側なので、これからしっかり茂ってくれれば冬の寒さも今年ほど影響しないと思います。

植物の冬越しは土の上に出ている部分も大事ですが、土の中のことも考えることがより大事なのかもしれません。

2021年6月16日

梅雨前なので少しだけ透かし剪定しましたが、大きさはさほど変わっていません。昨年のことを思い出すと、大きく成長するのは梅雨明け後の夏になってからでしょうね。

2021年7月29日

雑草も混じってますが、順調に育っている感じがします。梅雨の過湿によるダメージも特にみられない感じがします。あとは、次の冬にどんな感じになるのか、ですが、次の冬は右隣で大きく成長しているユーカリ・グニーにも守られて難なく乗り切るんじゃないかと思っています。

逆側から。こちら側に伸びないようにパイプで抑えてます

2021年11月10日

11月に入ると大抵の朝には霜が降りるようになります。そんな霜のせいでしょう。枝先が萎れて下向きに垂れてしまっています。ちょっと心配ですが、非常に強い植物ですし、昨年の経験があるので、まあ大丈夫だろうと高を括り。弱い植物だと、このまま枯れてしまったりするのでしょうけどね。

2022年1月12日

今年の年末年始は非常に寒く、うちの畑に設置した温度計がマイナス9度を記録した日もありましたが、うちのラゴディアハスタータはなんとか耐えているようです。ですがやはりその影響はあって、葉の色は赤く色づきはじめ、葉は丸まってしまっています。まだ枯れ色にはなっていませんが、昨年のようになってしまうのかと心配になってきています。

2022年2月2日、昨年同様、寒さで枯れてきた

今年の冬は特に寒いのか、当地では屋外に設置した温度計が氷点下9度を記録した日もありましたが、そんな中でも今年のホワイトソルトブッシュはうまく乗り越えてくれるのではと期待していました。ですが、やはり昨年同様、冬枯れが進行してきました。やはり当地の冬はどうにかこうにか生き延びる限界ギリギリといった様子です。

この様子だと株によっては完全に枯れてしまうことも起きるかもしれません。

2022年3月14日、暖かくなってきたので枯れを剪定

冬は脱した感があるので剪定をしました。

まずはカット前。

カットした後。

暖かい地域だとどれくらい常緑感があるのかわかりませんが、当地ではダメージを受けているものの、しっかり冬を越してくれています。ので、耐寒性は−8度程度まではアリと考えても良いかもしれませがんが、これはしっかり根を張っている状態での耐寒性だと思っておいた方が良いと思います。