もともとうちに植えてあったチプレッシーノ、マンザネロの2品種に、もう1品種ピクアルを加えることにしました。そんなピクアルの成長記録です。
ピクアルとはどんな品種か
- 一本でも実がなる自家結実性を持っている
- 樹形が美しい気がする(実際は育ててみないとわかりませんが、調べてみると樹形が好み)
- 乾燥気味を好む
- 土壌は弱アルカリ性を好む
- 耐寒性は強い方
耐寒性については、あまり強くないと言われることもあるマンザニロが育っていることもあって、あまり気にしていません。雪が多く降るような地域だとわかりませんが、当地のような冬は乾燥して寒い地域ではオリーブを育てるのにあまり問題ないのではと思っていますが、冬は根元を軽くマルチングしようと思っています。
自家結実性
この中で重要なのがまず、一本でも実がなる自家結実性。オリーブの多くの品種は、実をつけるには他の品種からの受粉がないとダメなのですが、このピクアルは自分の木の花同士でも受粉することができる自家結実性を持っています。
ただし注意が必要なのは、自家結実性があるといっても他の品種の花粉の方が受粉しやすいということ。より確実に実をつけるには、自分の木ではなく、かつ他品種(ピクアルではない)の木がある方が良いそうです。
また、オリーブには品種ごとに相性があります。ピクアルとの受粉の相性は、マンザニロやアルべキーナが良いとされています。マンザニロとの相性が良いらしいということも、当地にピクアルを植え付けた理由の一つです。
成長記録
2021年3月27日、植え付け
植え付け場所は、チプレッシーノ、マンザニロと植え付けてある並びに。これで、チプレッシーノ、マンザニロ、ピクアルという並びになります。マンザニロから2m程度離して植え付けました。
日当たりが良い場所ですが、排水性と弱アルカリ性を確保するために2週間ほど前に苦土石灰と腐葉土をすき込んであります。
植えた苗はホームセンターで3000円くらいで購入。160cmくらいの樹高の立派な苗ですが、植え替えるのに支柱を外すと、主幹が自重に耐えられずに枝垂れてしまいました。なので支柱をたててしっかりと支え、加えて根が動かないように焼き杭を立てて根元を支えます。根本を支える杭があると、風など外からの力によって揺り動かされ、細い根が切れてしまうことを防ぐことができます。
また根元は少し高植えにして、根元に水がたまらないようにします。最後に水やりをして、あとは放置です。ピクアルの成長力に期待しましょう。
2021年5月26日、花が咲きそうです
数は少ないですが、開花直前の花がありました。実をつけてくれたら嬉しいけど、今年はとにかく自分を支えられるくらいのしっかりした幹になって欲しいです。
2021年6月30日
ヒョロヒョロですが元気に見えます。枝も伸びていますし、葉の数も増えています。
2021年9月22日、無事夏を乗り切ったようです
葉の色が黄色く変色している箇所もあって気になりますが、とりあえず夏は問題なく越したようです。
2022年3月16日、強い寒波が到来したこの冬も乗り切りました
今シーズンの冬はかなり寒く感じたのですが、問題なく乗り切ったようです(少し葉が黄色くなっていますが)。周囲にあった木を抜いたりなんだりで少し環境も変わりましたが、ピクアルには特に悪い影響はないようです。冬になる前くらいに一度苦土石灰を軽く(手で一掴み程度)撒いています。
樹高は180cmくらいです。