先日移植したイロハモミジとは別に、うちにはいくつか勝手に生えてきたモミジがあります。どうやらこのモミジたちはお隣さんちの庭にある立派なモミジの木からのこぼれ種から生まれたようです。壁際のジメジメとした場所に生えていた一つを、思い切って移植して、その成長を記録していきたいと思います。
葉の大きさからおそらくヤマモミジではないかと思います。成長を追って確認していきます。
ヤマモミジについて
正直な話、モミジの品種を正確に識別するのは難しいようで、この紅葉がヤマモミジであるという確信は持てません。ただ、調べて得た情報から考えるとヤマモミジなのではないなかなということです。
よくある見分け方として、葉の淵のギザギザのつき方というものがあるようです。
- イロハモミジは重鋸歯
- オオモミジは単鋸歯
- ヤマモミジは重鋸歯
また、葉の大きさでも区別できるようで
- イロハモミジは大きくて6cm程度
- ヤマモミジは5〜10cm程度
- オオモミジは5〜10cm程度
ということで、この二つの条件、葉の縁のギザギザと葉の大きさで勘案して、今回のモミジはヤマモミジだと判断しました。
単鋸歯と重鋸歯については以下で解説を。
単鋸葉(たんきょし)
単鋸葉とは読んでじの如く、葉の鋸、すなわち葉の縁のギザギザが単一のもののことです。これは、説明が難しいのですが次の重鋸葉の解説を合わせて読んでいただければ違いがわかると思います。
単鋸葉とはギザギザのつき方が一定の深さで連続したものをいいます。
重鋸葉(じゅうきょし)
重鋸葉とは、大きな刻みが一定の間隔でついている中で、その大きな刻みの一つ一つの中にさらに小さな刻みが付いているもののことを言います。
植え付けた場所
イロハモミジと同じような場所で壁際で、壁の向こう側が南東、日差しは多少遮られるけど、どうでしょうか、ちょっと日当たりが良すぎるかもしれません。周りの木、特に画像の右側にあるカツラに大きくなってもらって、夏の西日を遮ってもらうしかありません。
少し日焼けしてしまっていますが、小さな木にもかかわらず紅くキレイに色づいています。
成長の様子
2020年11月
樹高は30cm。
2021年5月24日
前回の記録からだいぶ飛びましたが、順調に育っています。
2021年6月30日
雑草はふえましたが、紅葉はさほど変わった様子はありません。ちなみに左のほうで長く伸びているのは自然薯のツルです。この辺りは至る所で自然薯らしきツルが伸びています。