カツラ(桂)の植え付けと成長記録

樹木類
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うちの庭にはもともとツツジ、サツキ、モチノキ、ツゲ、などといった常緑樹しか植わっていなかったため、秋の紅葉(黄葉)の季節になっても色彩的に代わり映えがなく、なんだか味気ない雰囲気になっていました。唯一紅葉する木はドウダンツツジだけ。

そこで来シーズンに向けて紅葉・黄葉のきれいな庭木をいくつか植えつけています。今回(2020年11月5日頃)はカツラを植えました。カツラは黄葉(黄色く色づく)が綺麗な落葉樹ということで通販で購入したのですが、届いたのは赤い葉っぱをしたカツラ。一体どういうことなんだと思って調べてみたところ、緑から黄色、そして赤へと色が変化していくようです。

カツラとはどんな樹木か

カツラ(桂)とは日本全国に古くから高地に自生する木で、秋になると丸みのあるハート型の葉が、緑から黄色、そして紅へと色が変化した後に落葉する落葉樹です。樹高は30mにもなる高木ですので、庭に植え付ける際は場所をよく考えて植えつけした方が良いでしょう。それだけ大きくなる木なので、根も広く張ることを前提に上場所を考えた方が良さそうです。また、落葉樹なので落ち葉を掃除する必要がある場所かどうかも重要かもしれません。

カツラは比較的乾燥に強い木と言われていますが、もともと山間部に多く自生していた木なので、強すぎる日当たりは実は好きではないかと思われます。うちのカツラの上場所はかなり日当たりの良いので、どのように育っているのかはまた逐次レポートしたいと思います。

追記:かなり水分を欲する木のようです、なので、通気性がよくも水持ちが良い土であることが大事なようです。

カツラの植え付け

私がやった手順としては以下の感じです。土の状態や場所にもよるとは思いますが、場所よく土も粘土質とかでなければあまり気にする必要もないのかもしれません。

  1. まず日当たりが良く、水もたまりにくく、広い場所を決める
  2. 穴を深さ30cm程度、直径50cm程度で掘る
  3. 掘り起こした土と腐葉土を混ぜ合わせる。元の土の質にもよるけど体積比で、元の土:腐葉土=2:1くらいで(これは自己流です)。
  4. 苦土石灰も混ぜ込む。手のひらですくえるくらい。(これも適当です)
  5. 2週間くらい放置する

クラピアでグランドカバーされている中に場所をつくり、いざカツラを植え付け。ちなみに植え場所は基本的に一日中日当たり良好な場所です。根鉢を少し崩そうとしたのですが根がびっしりと行き渡っていしまっていたため、ほぼそのまま土の中に固定しました。

土をかぶせたあとにたっぷり水をあげ、最後に腐葉土で根元をカバー(マルチングってやつですね)。寒くなって来たので、根がやられないように。

カツラのように冬季に落葉する樹木の植え付けは、葉を落とした後から、春がまだ訪れておらず木が冬眠(休眠というらしです)から目覚めていないくらいの間にやるのが負担が少なくて良いみたいです。(ただし土が凍るような地域ではその寒い期間を除く)ですが、ポットに入った苗であればさほど根を痛めることもないし心配ない、という情報もあったので駄合い丈夫でしょう。

なにより、私が基本的に鉢植えで育てない最も大きな理由が、管理できないだろうということがあります。地植えにしてしまえば環境が厳しい季節を除いては基本的に手をかける必要がありません。ということで、ポットに植っている苗はできるだけ早く庭に植えつけてしまっています。

腐葉土でマルチング

カツラ(桂)の成長記録

2020年11月

植え付けしたのが2020年の11月6日。その1週間後くらいに根の保護のためにわらを敷いたときの画像がこちら。購入時とほとんど変わらず。ワラを敷く前に腐葉土だけのマルチングをした様子のものようです。

藁をマルチングした様子の画像があったので、それがこちら。他の樹木を撮影した端っこに写っていたものを切り抜きました。

左端の小さいのがカツラ

上の画像は2020年11月18日のもの。ワラでマルチングしているという記録が残せれば良しということで。

2021年2月1日の様子

真冬、すっかり落葉していますが、赤い枝と幹が美しいです。

茶色いのは支柱です

2021年3月27日

芽吹いてきました。こんなに赤い葉で芽吹くのですね。

2021年4月28日

相変わらず赤いです。

2021年6月16日

相変わらず赤いですが、だいぶ赤みが抜けてきています。

2021年7月14日

だいぶ緑色になりました。これで一安心ですが、成長はさほど感じられません。日当たりが良すぎることか、あるいはクラピアの中に植っていることが要因なのか。でもまあ、とても大きくなる木なのでこんな成長スピードでちょうど良いのかもしれません。

2021年9月22日、葉先に枯れが

無事夏を乗り越えたように見えましたが、一部葉先に枯れがあります。夏のダメージでしょう。

2021年10月20日、紅葉する前に葉が枯れ込んできた

そろそろ紅葉を楽しみにし始める時期、なんて思っていたのですが、紅葉どころの問題ではなく、葉が枯れてきてしまいました。

この原因として考えられるのは、単純に水切れでしょう。

カツラは湿潤な土を好むようなので、通気性のために水はけはもちろん確保しなければいけませんが、同時に水持ちが良い土である必要があるようです。

周囲の地表はグランドカバーで覆われているし、水切れするような環境ではないと思うんですけどね。なかなか難しいです。

まだ若い木なので、根がしっかり張れば水切れの症状も出なくなるかもしれません。とりあえず今のままの状態で様子を見ていきます。

2021年11月10日、紅葉することなく落葉すすむ

紅葉することなく落葉してしまいました。この辺はイロハモミジ と同じですね。

原因も同様水切れだと思います。紅葉は来年以降に期待しましょう。

2022年3月16日と4月6日、春の芽吹きはあっという間です

まずは3月16日の様子から。まだ芽吹いていません。樹高は120cmくらいですね。

4月6日の様子。

カツラはしっかり根が張ってから成長速度があがるようなので、植え付け2年目の今年はぐっと高くなることを期待しています。2mくらいにならないかなあ。

2022年4月から2023年2月の様子

さて、2022年の春から2023年の冬にかけての様子をまとめて。特筆するところは、夏場に葉が赤くなる現象が起きたこと。これは、水分が足りていないために起こる症状のようです。

この葉が赤くなる症状が出たときは、水が足りていないということもありますが、まだ根張りが不十分で水分を吸収力が弱いことが大きな要因なのではないかと私としては想像します。ということは、地植えで葉が赤くなるようだと、大きな成長は期待できない、翌年以降に期待しといた方が良い、ということになりそうです。焦らないことが大事ですね。

それから紅葉。この年は前年と比べると、紅葉してくれました。まだサイズが小さいですが、カツラ の黄色味を楽しめました。徐々に徐々に環境に適応していっているようです。

2023年3月から7月

2023年の春の訪れは早く(というより年々早くなっているのかもしれません)、あっという間にへっぱでモサモサになっていました。

6月、7月と、気温が高くなっても葉が赤くなる症状が出ていないので、根張りがしっかり広がったのだたともいます。今年は背丈もグッと大きくなることが期待できそうです。

株元からはひこばえが何本か出てきて株立ちの雰囲気が。このひこばえは残したままにして、大きくなり過ぎた頃に主幹を切って調整しようと考えています。株立ち上の方が成長が分散して背丈が出にくそうですし。