常緑ヤマボウシ、ホンコンエンシスの成長記録

樹木類
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2020年の11月に植え付けた常緑ヤマボウシのホンコンエンシス。心配なのは耐寒性なのですが、大丈夫なのかどうか判断が難しいところ。寒冷紗をかけるか、それともマルチングだけで様子を見るか、悩み中です。

常緑ヤマボウシ、ホンコンエンシスの特徴

  • 常緑樹である
  • 寒さに少し弱い(−8度程度まで)根付いてしまえば寒さに強い(−8度程度まではいける)と書き換えておきます
  • 日向を好む
  • 落葉ヤマボウシよりコンパクトで大きくて5m程度
  • 落葉ヤマボウシより白い花をたくさん咲かせ、かつ長く楽しめる

このような特徴ですが、やはり寒さが心配です。また、常緑と言いつつも紅葉はするようで、寒いところでは紅葉した状態で冬を越すみたいです。

植え付けした場所

植え付けしたのは日当たりの良い場所。夏は一日中陽が当たり、冬は陽が低いために朝9時くらいまでは日陰になっていて、日が当たるまでの時間は霜に覆われています。下の画像は2020年の12月29日の午前8時半過ぎです。奥の白い不織布をかけてあるのが、常緑ヤマボウシ。結局、寒冷紗をかけました。

植え付け直後はこんな感じでした。

成長記録

2020年12月

霜が凄すぎて寒冷紗をかけました。思ったよりも葉は残っていますが、植え付け時の画像と比べるとだいぶ葉が落ちていることがわかります。

2021年2月

ほぼ全部落葉してしまって、常緑樹としての面影は全くありません。枝先にぷっくり丸いものが付いているのですが、これは花芽だそう。開花するのかどうか、期待を込めて見守りたいと思います。

先端についた花芽は開花するのか

2021年4月7日の様子

4月に入り、寒冷紗の不織布は取り除きました。各枝先から新芽が出てきています。が、葉先の形が悪く枯れたようにも見え、なんだか元気がないような。うーん。。冬の寒さのダメージが蓄積しているのでしょうか。

この場所は4月上旬だと午前中はまだ日当たりが悪い(壁と、向かいの家の影になる)ので、それが原因かもしれません。ということは暖かくなれば、生育は回復するということになるけど。。

2021年5月1日、少しだけ移動しました(移植)

5月に入りましたが、やはり元気はないままです。新しい葉は出ているので、もう少し様子を見れば元気になってくるのかもしれませんが、ここは思い切って移植することにしました。移植するといっても、少し移動するだけです。元の場所から5mくらいでしょうか。

元の場所
矢印の先へ移動

どうしてこの決断をしたのかというと、

  1. 現状は元気がない(これから元気になるかもしれない)
  2. 仮に元気になったとしても、また次の冬の寒さでダメージを受けるかもしれない
  3. だとしたら、今より日当たりの良い場所へ移動しておけば、冬の日当たりがよくなり木への負担が減るのでは

という3点から。特に3が最も重要だと考えての実行です。

移動先の土を、畑にある団粒構造の土を持ってきて入れ替えます。

元の土。粘土質な土が多かったです

2021年5月24日

移植した効果なのか、それとも暖かくなってきたからか。元気になってきました。今年の5月は雨が多いのでそのおかげかもしれません。

2021年6月16日

元気なようです。花、咲くのでしょうか。

2021年7月14日、どうやら花は咲かなかったようです

まあ、花芽の様子から分かってはいたのですが、花は咲きませんでした。もっと正確にいうと、ヤマボウシの花と言われている白い花弁のような部分は、花の蕾を包んでいる葉で総苞片(そうほうへん)呼ばれるものなので、咲かなかったのは花ではなく総苞片ということになります。今年のうちのヤマボウシ は花芽を寒さから守った代償に消えてしまったようです。

で、その代償によって、その中で守られていた花だけは咲いたみたいです。

総苞片を伴った開花は来年に期待ですね。

6/16の花芽の画像と比べると、咲いてる感がわかると思います

2022年1月12日

昨年のこの時期は、ほぼすべての葉を落葉させた状態だったうちの常緑ヤマボウシ 。それがどうでしょう!今年はほとんど落葉させることなく冬本番を迎えています。ほのかに赤く紅葉しているのも良いです。

移植したことで、冬の太陽が低い時期でも長い時間陽が当たるようになったことが一番の要因じゃないかなと思います。あとは、昨年冬の寒さを経験して学習していることも一つの要因かもしれません。また、樹自体が大きく太くなったことで、寒さから身をまもれていることも大きいでしょう。つまり、単純に樹が成長しているのです。素晴らしい。

ともあれ、今年はこのまま問題なく冬を越して、初夏には白い総苞片をみられることを期待しています。

2022年4月27日 新芽がたくさん出ています

前回の記録が1月でちょうど真冬になった頃でしたが、その真冬も多くの葉を残したまま越すことができました。そして3月も中旬頃からだいぶ暖かくなり、新芽が徐々に出てき、4月の終わりにのこの頃では新しい葉が柔らかに葉を広げようとしています。

ベージュ色のような新葉がたくさん
中心の花、今年は行けそうな予感

2022年5月14日 花が立ち上がってきました

2020−21シーズンの冬は、植え付けて間もないこともあって寒さにだいぶやられてほとんどの葉を落としてしまいましたが、その冬よりも寒気が強かった2021−22の冬についてはダメージはあったでしょうが葉おmしっかり残したまま冬を越し、そして今、花芽を立ち上げています!

いやあ嬉しい。土が凍結するぐらいに冷え込む地では特に、根張りが重要なんでしょうね。