チプレッシーノと一緒に植え付けたマンザニロ。この二つはオリーブの仲間ですが、比べてみると少なくない違いもあります。
ここではそんなオリーブの一つ、マンザニロについて紹介したいと思います。
マンザニロの基本情報
世界で最も栽培されている品種(情報が不確かなので消しました)- 樹形は、高さ低めのこんもりと横方向に広がる
- 日当たりを好み、湿った場所は苦手
- 耐寒性はあまり強くないとのことですが、うちの環境では問題ないので条件によるのでは(後述します)
- 比較的実がなりやすい品種
- 実つきやすくするには2品種以上を近くに植え付けること(同じ品種では複数株あってもだめ)
耐寒性について
耐寒性についてですが、当地の冬は最低気温がマイナス5度より低くなることも珍しくありません。それでも、マンザニロは2020年の冬は屋外で、特に問題のあるような症状を見せずに冬越しをしました。
2020年−2021年の当地の冬は、ほとんど雪が降ることはありませんでした。また同様に雨も少なく、晴天の日が多い、例年通りの乾燥した冬でした。このため、土壌に含まれた水分も少ない状態で保たれていたと思います。
この程度のことしか特別気づいたことはなかったのですが、一応参考になるかもしれないので書き記しておきます。
植え付け
植え付けたのは2020年の春。正確な日付は失念してしまいました。。少ないながらも花が咲いたのは覚えていますが、それがいつだったのかも覚えていません。実はつけませんでした。
植え付け場所の条件はチプレッシーノをほぼ同条件。石で囲まれて少し高くなっている場所に、腐葉土と苦土石灰を漉き込んで時間を置いたのちに植え付けました。
元々の土も触ったところ乾燥しやすそうな手触りの土。また一日中ずっと日当たりがあるような場所で風通しも悪くないと思います。
成長記録
2021年2月1日
真冬真っ只中の時期、多少葉先に変色は見られますが、大きなダメージを受けている様子は見られません。
株元も特にマルチングしていません。手前の不織布がかかっているのは、移植してきたプリペット・ライムレモンです。
2021年6月16日
黄色く変色した葉が気になります。新芽は出てきていますし、元気がない感じはしないので大丈夫だとは思いますが、、。
株元にある白いのは粉末の苦土石灰を撒いたものです。雨も多くなってきた時期なので、アルカリ分を補給ということで。
ちなみに樹高はほとんど高くならず、横に広がっている感じです。マンザニロの解説通りの成長の仕方です。
ちなみに今年、マンザニロは花を確認していません。ピクアルとチプレッシーノは花の確認ができたのですが。咲かなかったのか、それともただ確認できなかっただけなのか。
2021年7月28日
画像は同時期に植えたチプレッシーノとのツーショット。樹形が全く異なるのがわかります。マンザニロの樹高は120cm程度といったところ。特に変化なく育っているように思います。
枝が込み入ってきたので、秋になったら少し枝を透かし剪定しようと思っています。
2021年9月22日
夏を越しました。そして特に大きな変化はありません。オリーブの良さでもあり、つまらなさでもあるのかなと思います。だからこそ、計算しやすいので、シンボルツリーに最適なのかもしれません。
もしも庭があまり広くないところに植え付けるのだったら、オリーブかなり良いのではと思います。
2022年2月23日、真冬の様子
葉の色がより薄くなっていますが、やはり特に大きな変化はありません。そして、オリーブを際立たすように周りの植栽が減っていっています。風通しをよくして、多湿を防ぐ狙いもありますが、やはり成長が穏やかで、かつオリーブ特有の色彩を活かすために無意識にやっているんだと思います。