自然農畑の成長記録

果樹・野菜
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自然農を始めることにした畑を「自然農畑1」として、その成長を記録したいと思います。

とは言え、よーく耕された状態の畑なので、しばらくは放置するしかありません。ただ、今は梅雨なので、草が生えてくるのも早いと思います。笹、竹が心配です。

畑のある場所の雑感

畑のある場所は、小さな法面(のりめん、と読みます)によって、高くなった場所にあります。広さは10m :30mくらいの長方形型。短い辺の方を竹藪と太陽光発電設備に挟まれ、長い辺の方を階段上に法面で挟まれています。

竹藪の奥に見える土のところ
画像の左側が竹藪で、奥の法面の向こう側は人家

竹藪側から太陽光発電のほうに向かって傾斜があります。こういう農地のあるところに設置されたソーラーパネルなので、無闇に除草剤を撒いて管理している感じはありませんが、除草剤の影響がないように、間隔を多めにもうけてを作ろうかと思います。

まあ最近の除草剤は植物に直接掛からなければ分解されるようになっているみたいですが、影響を受けるリスクは極力小さくしたいところ。

2021年6月20日、メインストリートを作る

雑草が生い茂らないように耕し続けられたこの畑、まずは道を作ることにしました。

道があることは、私にとってはかなり重要で、これがあるとないとでは作業の気持ちよさに雲泥の差が出てくる、と個人的には思っています。しかも重要なのは、表面に土が露出していない道であること。

つまり、足元を汚すことなく作業をできる、ということが重要なんです。収穫するのに長靴履くの、やなんです。もっと気楽に、思いついたままに畑に行って作業したい、というわけでの道作りと言うことになります。

とは言えそんな重要な道であっても、やることといえば、整地して、あとは草が生えたら刈るだけ。これでやっていってみようと考えています。うまくいかなかったらその時にまた考えます。

ということで作業の様子を。

おそらく50m以上ある紐が、家の物置にあったのでそれを利用します。その日もを目安にただひたすら掘って土をどかしていきます。深さは20cmくらい、幅は80cmくらいといった感じです。

耕され続けているので土は柔らかいです。

こんな感じの栄養がなさそうな土

土は耕され続け、カサカサの有機物がほとんどなさそうな感じです。

ソーラーパネル側から
青線沿いに幅80cmほどの道を作成

今回作ったのは、メインストリートで、画像の青線に沿って作りました。細かな道はそのうち畝立てをする時に合わせて作ります。道路沿いのほうに道を作らなかったのは、下がる法面だったので排水性・通気性に関しては問題ないということと、あとはそのうち作る畝の間に細い道ができるので、それで事足りると思ったからです。

あとはこの道に雑草やらが生えてきてどうなるか。雑草を草刈りすることでいい感じの道ができるのかどうかですね。

2021年6月30日、緑肥のクロタラリアの種を撒く

さて、雑草が生茂るまで待ち、それを刈り、土面に載せ、生き物たちに分解されるのを待ち、その分解に伴って土壌が豊かになっていく。

こんな流れで作業し、経過を期待して待つのもいいのですが、せっかく雑草もほとんど生えていない状態なので、緑肥の種を撒くことにしました。

緑肥とは

緑肥とは、ある種の植物を育てると、根を伸ばして硬くしまってしまった土壌を柔らかくし、水はけや通気性を良くしたり、植物の生育に欠かせない窒素分を土中に固定化したり、土中に生息し根っこを炒める原因になるセンチュウに対して有害な物質を生成したりするなど、土壌の状態を良くしてくれる。また、ある程度育ってから刈り込んで土に漉き込むことで有機肥料にもなる。茎や葉が硬くなりやすいものは、刈った後の分解が遅くなるので注意が必要。

ホームセンターで夏に撒ける緑肥を探したのですが、見当たらず。ということでネットで検索するとクロタラリアという植物が夏に撒ける緑肥だということに行き当たったのでAmazonで購入しました。

Amazonで1500円くらいだったと思います。これをとにかく手で掴んで土中に振り掛けるようにしながら撒きました。道の上を除いた全体を満遍なく。

青みがかった白い粒々があるのがわかるでしょうか。これがクロタラリアの種で、白いのはおそらく消毒されたための色だと思います。程よい大きさで(2〜3mm程度だったとおもいます)撒きやすかったです。こうして撒いた後に、土の表面を傷つけるようにスコップで荒く掻いていきます。しっかりと土を被せるようなことはしてません。ただ表面を掻くような感じでスコップをうごかすだけ。ただし、この時にタネの撒かれた場所が偏ってしまわないようにだけ気をつけました。

水もあげません。梅雨時なので、あとは発芽を待つだけです。

クロタラリアについて

クロタラリアはマメ科の植物で、窒素を固定し、線虫を抑制し、土中の硬盤を破砕する効果がある緑肥です。2〜3ヶ月ほどで1.5〜2mほどの草丈になり、これを刈って土中に漉き込めば多量の有機物を供給できることになります。当農園は耕さない=不耕起栽培をすることにしていますので、刈ったあとはただ土の上に被せるだけにしようと思っています。

2021年7月5日、クロタラリアの発芽確認

6月30日に種を撒いて以来の畑の様子を見にいったところ、発芽を確認しました。いつ発芽したのかはっきりしませんが、撒いてから5日後なのでなかなか早い芽吹きですね。気温が高く、雨による十分な水量のおかげでしょうか。

あとはただひたすら放置するだけですが、それは作付けする予定の部分だけ。道として掘り下げた部分は、ある程度綺麗な緑の道として存在するように、定期的に刈ろうと思います。しかしなかなか雑草生えてきませんね。芽が出ると、そこからの成長はかなり早いのですけどね。

あ、ちなみになんですが、笹と竹に関しては、生えているのを見つけたら早めに刈ってしまいます。太くなると土にも還りにくくなるとおもうので。

2021年7月14日の様子

種を撒いてから2週間ほど経過しました。

順調に育っています。梅雨の時期ということもあって、急な激しい雨などが降ったりしているので、最初に作った道が少しやられている感じがあります。

雨水が溜まったような痕

道の部分にはクロタラリアの種を撒いておらず、とりあえずは雑草が蔓延るのを待っている状態です。

草が生えていると植物の根が土壌を柔らかくし水はけを良くするみたいなので、クロタラリアの種を撒いておけばよかったかな、と少し後悔。