寒さに弱く、冬越しする際は掘り上げて屋内にて冬越しするのが定番のレモングラス ですが、水戸市の農村エリアで真冬の最低気温はマイナス5度くらいが通常の当地。そんな環境でも地植えのまま冬越しさせることに成功しました。
ただし、冬越しできた条件として最も大きい要因であろうことを上げておきますと、
冬季に雨・雪がほとんど降らず晴天の日が多い
これが重要です。当地、確かに最低気温はマイナス10度近くまで下がることもありますが、日中たいていは太陽の光が降り注ぐので最高気温はプラス10度近くまで上がりします。日中に気温が上がるから当地では冬越しが可能だっとことに留意しつつ、こちらの記事を参考にしていただきたいです。
レモングラス の育て方
- 酸性土壌が苦手なので、植え付ける2週間には苦土石灰を適量すき込むと良い(地植えの場合)
- 生育かなり旺盛で、草丈は120cmくらいで、幅も同じくらいになると考えておくのと良い
- 日当たり・風通し・排水性が良い場所を好むけど、カラカラに乾燥する場所はやめておいた方が良い(周りに他の植物が生えていればまあ大丈夫だと思います)
- 寒さに弱く、5度以下になると枯れてしまう可能性が高い
寒さに弱いことばかりに目が行きがちですが、気温が高いと結構水を吸う感じがするので水切れにも注意した方が良いのかなというのが、1シーズンですが育ててみての感想です。
植えた場所の環境
- 一日中日が当たる場所
- 排水性も悪くない
- 夏の気温は35度くらいまで上がりますが、夜は熱帯夜になることはあまりない
- 冬は晴天ばかりで雨・雪少なく、乾燥する
- 真冬の特に冷え込む日の最低気温は−9度くらいになることも
- 冬場に晴天がほとんどの地域であれば冬越しは難しくない(と思う)
どうやって冬越しさせたかは成長記録の方をご参考ください
成長記録
2021年4月19日、苗植え付け
苗植え付けました。草丈20cmくらいの小さな苗です。
2021年6月16日
まだまだ小さいです
2021年8月25日
急激に大きくなりました
2021年9月22日
背丈も100cmは優に超えています
2022年12月7日 冬越しの支度、寒冷紗を巻く
だいぶ枯れ色になりましたが、まだまだ健在です。しかしこのあたりでは霜はもちろんおりますし、霜柱もできています。ということで寒冷紗巻いてマルチング して冬越しの準備です。
この伸びきった草、あまりカットせずにそれ自体を寒冷紗として利用します!どういうことかというと、、、
こんな感じで、先端だけ少し落として残りは紐でギュッとして、
余っていた防草シートを巻き付けます。ほぼ光は通さないと思いますが、籾殻や落葉でガッツリ埋めてしまう冬越しの方法も見かけるので大丈夫でしょう。落とした先端の部分も株元に敷き詰めてマルチング します。
最後に株周りにバーク堆肥でマルチング を。
これであとは無事冬を越してくれることを祈るのみです。
この冬越しのやり方のポイントは黒い防草シートを使っているところにあると思います。黒ということは日光を吸収し温度が高くなるということ。このことが、レモングラス の株周りの温度を高め、夜間に気温が下がっても、凍結しない程度の温度に保てるのではないか、と思っています。とにかくどうにか冬越ししてくれれば。
2022年2月2日 真冬の様子
一度暴風でシートが取れかかってしまったので、さらにギュッとコンパクトに詰め込んでシートで巻き直して、シートをレンガで押さえました。土がカラカラに乾いています。
2022年3月26日 寒冷紗を防草シートから不織布に変える
今シーズンの冬はかなり寒さが厳しかったですが、三月も中旬頃から急激に暖かくなってきて、4月に入る前に寒冷紗を外せそうな気候になりました。この先の週間天気予報でもきびいしい冷え込みはなさそうなのでまずは防草シートを外して、光を通す不織布に寒冷紗を変えることにしました。
これを地際でざっくりカットします。
まだ冬越しに成功したかはわかりませんが、株をグイグイ押してみた感じではしっかりと根が張っていそうな感じだったので生きているのではないかと思いますが、もう少し様子見が必要です。
2022年4月26日 不織布の寒冷紗を外し、さらに地際でカット
春の嵐なのか、雨の日が多い4月でしたが、そのおかげもあってか随分と暖かくなったので、不織布寒冷紗を外しました。と、株を確認すると、雨で濡れてグショグショの状態。これはよくないだろうと思い、鋸を使ってさらに地際でカットすることにしました。
芽っぽいのもあったんですが、確信は持てず。ただ、生きてる感じがするのでおそらく大丈夫だろう、復活するだろうと思っています。
2022年4月30日 発芽確認!
のこぎりでカットして早速芽が出てきました!下部に残っていた古草が発芽を邪魔していたのかもしれません。とにかくよかったです。これで冬越し成功と言えそうです。
2022年6月3日 芽の数が増えてきてます
背丈はあまり大きくなっていませんが、芽の数が増えてきました。
梅雨の間に草丈を伸ばしてもらって、後ろにあるギボウシたちに適度な日陰を作ってもらいたいです。