砕石を引いた中に穴を掘り、土を入れ、フェンスに誘引しようと植え付けたボイセンベリー。試しに植えた1株がうまく育てば数株増やして植え付けようかと考えたりしたのですが、その必要が全くないほどの成長を見せ、たくさんの実を収穫することができています。
そんなうちのボイセンベリーについて紹介したいと思います。
ボイセンベリーとは
ボイセンベリーはブラックベリーの仲間の品種で、多くのブラックベリーにある鋭いトゲが品種改良によってあまり目立たなくなったものです。
うちのボイセンベリーは時々トゲの生えている枝が伸びていたりするのですが、そのトゲの鋭さたるや。
しっかりとした装備で収穫できるのであれば問題ないでしょうが、もっと気楽に収穫したいのであればボイセンベリーなどのトゲなし品種を選ぶことをお勧めします。
- 耐寒性、耐暑性ともに強い
- 日当たりの良い場所で育てる
- 土は粘土質などの酷い状態のものでなければ大丈夫
- 地植えの場合、植え付け時意外の水やりは特に必要ない(乾燥が)ひどいと思ったらよったほうが良いけど
- 一本で実がなる
- 受粉作業は不要
- 一度実がなった枝は枯れてしまうので、古い枝は冬に剪定してしまうこと
- 蔓性なので、フェンスなど誘引できる場所に植える
- かなり大きく長く伸びるので、株間は2m程度は開けることをお勧めします
- 黒く完熟するまで待つと強い甘みが出てくる
とにかく放任でもよく育つという印象のボイセンベリーです。育ちすぎで、枝が邪魔になること間違いないと思います。複数植え付けるときは株間をしっかり取ることをお勧めします。上のリストでは2m以上と書きましたが、3mぐらい開けてもいいんじゃないかな、と思うくらいには伸びます。誘引する高さにもよりますが。
成長の記録
2019年6月頃
植え付けたのは、ネットショップの購入履歴から2019年の6月ごろのようです。苗の大きさのデータが残っていなかったのですが、756円で購入した苗なので、そんなに大きいものではなかったはずです。
その苗を、全面砕石でカバーされたところのフェンス沿いに穴を掘り、畑から持ってきた土を入れ、苗を植え付けた、それだけです。
おそらく最初の頃は水やりをしていたでしょうが、根付いただろうと思った頃から今までに至るまで一切水やりはしていません。
その後、かなり寒くなるまで、確か12月くらいまでは成長している様子があり、かなり長く枝を伸ばしていたと思います。
当時の画像がないのが申し訳ないです。
一年目は、ほんの少し、5粒程度身をつけたような記憶があります。
2020年6月14日
少しだけ画像が残っていました。収穫時のものです。昨年伸びた枝と、今年になって伸びた枝に実がつきました。
収穫量としては、果実酒とジャムを作るには十分ぐらい採れました。
こうしてみると、コンクリートのところにあるのって、あまり見栄えがよくないですね。蒸れ感も強いですし。でも仕方ないです。
2021年6月16日、今年1回目の収穫
2021年の1回目の収穫です。ジップロックのLサイズの袋がいっぱいになるくらいとれました。
収穫した実は日持ちしないので冷凍保存して近々ジャムに加工します。昨年は煮詰めすぎて失敗したので、今年はうまく作りたいです。
収穫前に根元の枝をいくつか剪定してます。実は落ちてしまいますが、そっちの方が採りすいので。
痛んでカビたようになっているものがあるので、そういう実を見つけたら早めに採って処分。周囲の実にもついていたりするので、その辺は慎重に見極めたいところ。
この後10日程度経ってから2回目の収穫をして、終わりです。細かく収穫できるのであれば、収穫日を分けて回数を多くした方が良い実が採れるでしょうが、大変なので2回で済ましてしまいます。
最後に、トゲトゲをはやしながら伸びている枝が混ざっていたのでその画像を。このトゲ、かなり硬くて痛いので、見つけたら枝元から早めに切ってしまいましょう。
2021年7月25日、真夏の中の剪定
真夏にもかかわらずさっぱりと剪定してしまいました。真夏とはいっても、この年の夏は雲天が多くさほど暑さが厳しくない夏ではあります。
ただ、植物的には真夏に剪定は堪えそうなので、できれば収穫直後、7月に入る前に剪定するといいと思います。放っておくとかなり密になってしまい、蒸れで病気になってしまうのではないかと心配になります。まあ、ブラックベリー系はとにかく丈夫なので、夏に剪定しても、剪定せずに蒸れても大丈夫な気がしてしまうのが凄いところではあります。
剪定前
剪定後
剪定と片付けにかかった時間はおよそ1時間程、画像から分かる通り、晴天から曇りへと天気も変わっています。
これでも自分の中では控えめに剪定したつもりです。夏を終えたらもう一度剪定する感じでしょうか。
2021年8月25日、取り木するために埋めていた枝からの発芽を確認する
取り木(とりき)というものをご存知でしょうか。取り木とは枝や茎の一部を、わざと傷つけたり土に埋めたりすることによって、そこから新たに発根させることのことを言います。
うちのボイセンベリーもその取り木をやってみました。ちなみにブラックベリーの系統は枝の一部を土に埋めておくとそのうち自然と発根するようなので、その方法で。
取り木する理由
今回取り木した理由は、株を二つに増やすことによって、フェンスをきれいに覆うことができるのではないかと考えたからです。なので特に収穫量を増やそうというわけではないのですが、おそらく増えるとは思います。ただし、来年のこの新しい株はまだ枝葉が伸びていないのであまり収穫できないはずです。新株から本格的に収穫できるのは再来年以降だと思います。
2021年6月30日に、枝を土に埋めてその上から瓦を被せる
こんな感じです。
この砕石の下は、枝を埋めた部分だけ深さ50cmくらい掘って新たに土を入れてあります。入れたのは畑の土。雑草が生えそうですが、安上がりなので。そこに元の株から長く伸びた枝の途中を2〜3cmほど土に埋めた後、浮き出てこないように瓦を被せて押さえてあります。元の株からは2mくらい離れているでしょうか。埋めた部分は伸びた枝先のかなり先端に近い部分です。
位置関係は次の8月25日の写真をご覧ください。
2021年8月25日、新芽が出ているのを確認
水色の丸く囲ったところが取り木している位置です。
こんな感じで新芽が出ています。それを確認して元の株から枝を切り離してしまいました。この時どのくらいの枝葉を残すのか悩んだのですが、結局多めだと思う長さ、枝40cmくらい葉もそのままで残しました。
2021年9月22日、今年最後の剪定と取り木の様子
剪定前の画像を撮り忘れてしまいましたが剪定後と取り木の部分。取り木の株も、新芽以外はほぼ枯たような状態になったこともあって旧枝は剪定しました。元株の方は少し剪定しすぎた気もしますが、あまり強いので大丈夫でしょう。
今年は冬の様子も記録しようと思っています。
2021年12月1日、まだ葉が残っています
落葉して冬を越すブラックベリーですが、結構寒くなる時期まで葉を残しています。最低気温としては氷点下になっている時期ですが、日中の日差しが強いのでの気温は東京よりも高いこともよくあるこの辺りです。
砕石やコンクリートは蓄熱して暖かいのかもしれませんね。
2022年2月2日
見た目の雰囲気からして、冬の寒さなんて全く気にしていなさそうな感じを受けます。春はもう少し先なのに既に準備万端といった感じ。
2022年4月6日
もう結構な葉が出てきています。